聖書研究ガイド『主のために管理する――主がおいでになるその日まで』2023年第１期

今期の主題は、「主のために管理する」。教会用語で、「スチュワードシップ」と呼ばれるものに関する内容です。著者は、神学、公衆衛生学、法学を学び、牧師にして弁護士、かつ北アメリカ支部のスチュワードシップ部長として奉仕してこられたG・E・リード氏。幅広い学識に基づいて書いています。
　「はじめに」に記されているように、神から与えられているもの、預かっているものを私たちがどのように扱うか（スチュワードシップ）は、私たち人間と神との関係を反映しています。私たちは神との間に、どのような関係を築きたいと願っているのでしょうか。
　神から与えられているもの、預かっているものの中で、最も私たちを惑わしやすいのが金銭です。「金持ちになろうとする者は、誘惑、罠、無分別で有害なさまざまの欲望に陥ります。その欲望が、人を滅亡と破滅に陥れます。金銭のよくは、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに信仰から迷い出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます」（Ⅰテモテ6：9、10）。不安な老後を睨みながらも、いかにしたら金銭欲に支配されずに生きていけるのでしょうか。お金そのものは善でも悪でもありませんが、なぜそれが人間の心を変質させるのでしょうか。
　年末ジャンボ宝くじが売り出されている今、自分と金銭と神との関係を考えるのも良い機会です。今期の学びを通して、神から与えられている「祝福」を再確認することもできるでしょう。