聖書研究ガイド『三つの宇宙的メッセージ』 2023年第2期

今期の主題は、「三天使の使命」です。多くのキリスト教会が共有する主要な教理を除けば、教派としてのセブンスデー・アドベンチスト教会にとって、最も重要な教理と言えるものではないでしょうか。この教会は、自分たちの存在意義をそこに見いだしているからです。
著者は、元世界総会副総理のマーク・フィンレー牧師。彼は、「まえがき」において、1844年を特別な年と見なしています。ダニエル書8章の「2300の朝夕」の預言が成就したとされるこの年に、キリスト教の神は死につつあると論じた哲学者ニーチェ、進化論を唱えた地質・生物学者ダーウィン、唯物的歴史観を訴えた経済学者マルクスの3人が、それぞれ重要な業績を残したというのです。
　預言の研究を通して生まれたアドベンチスト教会は、神の実在を信じるとともに十戒を尊び、７日間の伝統的な天地創造論を受け入れ、大争闘史観に基づいて理想郷を天に求めています。つまり、現代に大きな負の影響を及ぼした3人の思想家に対するアンチテーゼとなっているのです。そのアドベンチスト教会が、終末時代に宣べ伝えるべきメッセージ。それが今期の主題です。

各課のタイトルは、以下のとおりです。
第1課　イエスは勝利し、サタンは敗北する／第２課　運命の時／第３課　永遠の福音／第４課　神を畏れ、その栄光をたたえよ／第５課　裁きという良き知らせ／第６課　裁きの時／第７課　創造主を礼拝する／第８課　安息日と終わりの時／第９課　混乱と呼ばれた都市／第10課　サタンの最後の欺き／第11課　神の印と獣の印（その１）／第12課　神の印と獣の印（その２）／第13課　神の栄光に輝く